南吹田まちリノベーションプロジェクト#11

こんにちは。

みんな、元気?

南吹田まちリノベーションプロジェクト#10からの続きだよ。

ホワイトリリーアパートメント。

うん、白ゆり荘ね。

さぁ、始まってます。

南吹田琥珀街、第三期工事。

今回も、白ゆり荘のリノベーションで、こだわっている部分とその裏にある想いを紹介します。


前回、平面図を公開させてもらって、穴が開くほど、見てください。って書いていましたね。

平面図を見て、なぜ、こんな複雑な間取りのプランになっているのだろう?って思われた方、今回は、その複雑なプランにした事の意図についての説明です。

昭和44年、白ゆり荘がこのまちに誕生した時の姿は、約30㎡の同じタイプの部屋が1階6室、2階6室の全12室のアパートでした。

今回のリノベーションにあたって、プランを約39㎡~約74㎡の7タイプ全8室に変更しました。ほぼ、広さや間取りが違う。

なぜ?

まちに約30㎡の部屋が12室増えたとしたら、きっと、年齢なんかの属性の近い人たちが12人ほど、まちに増える事になる。

可能性の話だけど、30㎡の部屋に住んだり、使ったりするであろうターゲットゾーンはそんなに幅広くないからね。

急にね、まちに近い属性の人たちばっかりが増えるのって、まちにとって、とても不自然な事じゃないですか?

このまちに暮らす生き物としての人類の生態系が崩れると言っても過言ではない。


おっと、その前に、大前提、今回も、今までの南吹田琥珀街の物件同様、住んでもいいし、事務所にしてもいいし、お店をしても、アトリエにしても、何でもない実験的なスペースにしてもいい。

その前提の上で。


はい!ひとつめの言いたい事。

赤ちゃんから、年配の方までがいて、みんなが笑っているまちがステキじゃないですか?

そもそも、僕らの育ったまちは、そうじゃなかったかな?

少なくとも、僕らは、そういうまちの方が自然だと思っている。

だから、シングルの人から夫婦や家族まで入ってもらえるように、広さに幅を設けました。


はい!ふたつめの言いたい事。

それは、ビジネス的な側面でも同じで。

仮に、いろんな事務所やお店が入ってくださるとしてね。

入居者全員がスタートアップっていうのがいいのもわかるし、みんなの年齢は違えど、業種は違えど、みんなが起業してからの期間が同じくらいっていうのもいい。

僕は他のところで、そういう施設を企画させてもらったり、管理させてもらったりしている。そのメリットや良さはわかっているつもり。

でも、ここは、施設じゃなくて、まちだからさ。

まちに同じくらいのビジネス属性の人たちばかりが急激に増える事はまちとしては不自然かなって。

そんな思いを間取りのプランに反映させてみましたのです。


この複雑な間取りプランは、このまちの生態系を急激に変えないため、ひいては、このまちの生態系を守るためと言えるのかもしれません。


現在、第三期工事、白ゆり荘をリノベーション中です。完成は2021年9月下旬頃の予定です。

全8室で、用途はオフィス、ショップ、アトリエ、ホビースペース等、及びそれらと居住を兼ねるもの、もしくは居住用。

全8室中3室は浴槽付き、残り5室はシャワーのみ。

広さは約39㎡~約74㎡、賃料は、64,000円~120,000円を予定しています。※賃料帯については変更があるかもしれません。

写真は、2021年7月、リノベーション工事中の白ゆり荘。

(川端)

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