舞台は、大阪府吹田市南吹田にある、とある街。
過去のような未来のような、時空を超えて出現した街。
そこで何かが起きているらしい。
そこに新たな何かが産声をあげたらしい。
ひとつの新しい時代のような。
ひとつのささやかな灯りのような。
古い長屋やアパートをリノベーションして、まちに安心感や落ち着きをもたらし、そこで暮らす人々の想いを大切にしながら、ぬくもりや懐かしさを補完するというプロジェクト。
わかりやすく言うと、いわゆるリノベーションプロジェクト。
大事にしたかったのは、「現代では見ることが少なくなった、人の生活が垣間見える美しい景色を大切にし、ハード(まちの景色)はできるだけ変えずに、ソフト(使う人、使い方)を変えるコトにより、まちを次の時代へ生き繋げたい。」
言い方を変えると、このまちに初めて訪れた人がここの景色や建物を見て、過去のようなまちだなと思っていて、建物の中に入って使い方を見たり、そこにいる人たちと話してみたら、どうやら、ここは未来のまちの姿なんじゃねえか?って気づかされるようなまち。
ただし、具体的に、どういう場所になるのか、ゴールは示してくれない。
見え透いた未来なんていらないし、誰かの敷いたレールなんていらないでしょ?
誰かが作った、誰かに作られた場所ではなく、「地面から雑草のように生えてきた生命力溢れるまち」
だから今、選ばれしプロジェクトメンバーたちは土壌をつくっている。
これから、このまちに新しい未来が芽吹くような土壌を。
高度経済成長期からバブルという時代を経て、そして、リーマンショックを経験しても、まだまだ、惰性で回り続ける世界では、自分たちの思う生き方や暮らし方、働き方がしにくく、それらを疑問に思い、模索している人は増えている。
もう、みんなの頭の中の未来のイメージを書き換えなきゃいけない。
僕らが幼き頃に、大人の人たちから教えられてきた夢の21世紀は来ない。
僕たちは自力で、今ある現実に合わせた生き方を見つけなければいけない。
僕たちは僕たちの手で、新たな未来を切り開いていかなければいけない。
そういう人たちが集まる場所、そういう人たちが新しく始められる場所。
このまちの多くの建物は、幾多の時代の大きな変遷の中にあっても、変わらず、ここにあり続けてきた。
琥珀のように永い年月をかけて醸成されてきたまちの景色を紡ぎながら、これから、僕たちが少し新しい景色を重ねていく。
まちづくり?まちはつくるものじゃないと思うんです。
きっと、そこにいる人たちの生命の営みの積み重ねで、まちはできていくものなんだと思う。
今までも、そして、これからも。
さぁ、始めましょう。
南吹田琥珀街の街人、募集します。
※詳細は物件情報をご確認ください。→41-w
※現在、41-e が申込済、41-wが募集中。
今後、随時、平家の長屋を4棟と倉庫1棟、木造アパート一棟をリノベーションしていきます。